雲の向こうは、いつも青空

脳腫瘍持ちジョーの術後経過と趣味ブログ

20代半ばで突発性難聴と診断されたが、実は聴神経腫瘍(脳腫瘍)でした、の巻。少しでも参考になればと思いつつ、漫画・アニメ・映画・グルメについてもこっそり書きます、書いてやります。

手術後の発熱はなぜ起こる?いつ落ち着くの?

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ジョー

 

手術を経験された方は手術後、発熱で悩まされませんでしたか?

本日は「手術後の発熱について」ご紹介します。

 

私の場合は開頭手術でしたが、

手術後、麻酔から覚めてしばらくすると熱が上がってきます。

 

なぜ起こるのでしょう?

また、どのくらいの期間で下がっていくのでしょうか?

 

 なぜ手術後は発熱するのか?

体温は通常、温度域36~37度付近で落ち着いています。

この温度域より体温が下がると血管収縮や震えなどが起き、体温を上げようとしてくれます。

これを寒冷反応といいます。

 

手術で様々な処置を行うと、免疫系の効果により体温は38度付近で一定になろうとします。

そのため、脳は体温が低いぞ?と判断し、寒冷反応が起こります。

よって、体温は上昇します。手術後はよくあることのようですね。

 

手術後の体温は平均1.4度上昇し、術後11時間程度でピークが来ることがいままでの研究データからわかっています。

しかし、これは感染症などのリスクを下げる良い生体防御反応であり、

悪いものではありません

そのため手術後の発熱に関して、具合が極端に悪くなければ「経過観察」を選択する病院も多いようです。

 参考:やさしい病気の話 | 一般社団法人 大曲仙北医師会

 

手術後、2日程度で体温は下がっていくことが多いようです。

 

 注意すべき手術後の発熱とは?

 一方で、手術後3~4日後の発熱は注意が必要です。

 

術後3~4日以降で発熱が起こるのは、生体防御反応以外の原因が考えられます。

考えられる理由として、

感染症ではない発熱原因>

  • 薬剤熱
  • 血栓・塞栓症
  • 急性呼吸吸促拍症候群
  • 痛風・偽痛風発作などの結晶性関節痛
  • 術後発熱の遷延(脳外科に多く、私もこれか?と最初は判断されました)

感染症による発熱原因>

  • 手術跡(手術創)からの菌感染
  • 点滴、尿道カテーテルなどの管からの菌感染
  • 肺炎

(参考:http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse1650.pdf

 

急いで原因を解明し、適切な処置を施します。

ここらへんはお医者様の腕次第で、いつまでに熱が下がるとは言い切れません。

 

 手術後の発熱話~ジョーの場合~

手術3日後、38度の発熱が深夜に発症。

手術6日後、41度の発熱がけいれんとともに発症。

ベッドがガンガン鳴るほど震えが続きました。

 

41度まで上がった後、4時間かけて37度まで下がり、再びけいれん+40度まで上昇、37度まで下がり、けいれん+40度まで上昇・・・

が、14日間続きました。

 

4~6時間の周期でけいれんと発熱が一気に起こるので、苦しかったです。

けいれんが辛く、動けないのに関節痛・筋肉痛で地獄でした。

まだ水を飲むことが許されていないため、汗の量が点滴の水分量を上回り、

おしっこが出てこない時期もありました。

そして体内の水分量が少ないので、循環血液量が低下・血圧低下。

心臓に血(水分)が届きづらいため、

どうにか酸素を心臓へ送ろうと心拍数が上がり、寝たきりなのに常に心拍数160オーバー

栄養失調・脱水症状でめまいと頭痛、ついでに嘔吐が続き、

血が少ないので肌は真っ白になっていきました。

 

辛かった~!!

 

原因は、真性細菌「エンテロバクター・クロアカ」による菌感染による発熱とわかり、

適切な抗生物質が投入されました。

抗生物質を入れて、すぐ回復するわけではなく5日程度かけて発熱はなくなっていきました。

 

   ◆◇ まとめ ◇◆

・手術後~48時間の発熱は体の防御反応。悪いものではない。

・手術後3,4日後の発熱は要注意。