手術後の発熱はなぜ起こる?いつ落ち着くの?
こんにちは、ジョーです。
手術を経験された方は手術後、発熱で悩まされませんでしたか?
本日は「手術後の発熱について」ご紹介します。
私の場合は開頭手術でしたが、
手術後、麻酔から覚めてしばらくすると熱が上がってきます。
なぜ起こるのでしょう?
また、どのくらいの期間で下がっていくのでしょうか?
なぜ手術後は発熱するのか?
体温は通常、温度域36~37度付近で落ち着いています。
この温度域より体温が下がると血管収縮や震えなどが起き、体温を上げようとしてくれます。
これを寒冷反応といいます。
手術で様々な処置を行うと、免疫系の効果により体温は38度付近で一定になろうとします。
そのため、脳は体温が低いぞ?と判断し、寒冷反応が起こります。
よって、体温は上昇します。手術後はよくあることのようですね。
手術後の体温は平均1.4度上昇し、術後11時間程度でピークが来ることがいままでの研究データからわかっています。
しかし、これは感染症などのリスクを下げる良い生体防御反応であり、
悪いものではありません。
そのため手術後の発熱に関して、具合が極端に悪くなければ「経過観察」を選択する病院も多いようです。
手術後、2日程度で体温は下がっていくことが多いようです。
注意すべき手術後の発熱とは?
一方で、手術後3~4日後の発熱は注意が必要です。
術後3~4日以降で発熱が起こるのは、生体防御反応以外の原因が考えられます。
考えられる理由として、
<感染症ではない発熱原因>
<感染症による発熱原因>
(参考:http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse1650.pdf)
急いで原因を解明し、適切な処置を施します。
ここらへんはお医者様の腕次第で、いつまでに熱が下がるとは言い切れません。
手術後の発熱話~ジョーの場合~
手術3日後、38度の発熱が深夜に発症。
手術6日後、41度の発熱がけいれんとともに発症。
ベッドがガンガン鳴るほど震えが続きました。
41度まで上がった後、4時間かけて37度まで下がり、再びけいれん+40度まで上昇、37度まで下がり、けいれん+40度まで上昇・・・
が、14日間続きました。
4~6時間の周期でけいれんと発熱が一気に起こるので、苦しかったです。
けいれんが辛く、動けないのに関節痛・筋肉痛で地獄でした。
まだ水を飲むことが許されていないため、汗の量が点滴の水分量を上回り、
おしっこが出てこない時期もありました。
そして体内の水分量が少ないので、循環血液量が低下・血圧低下。
心臓に血(水分)が届きづらいため、
どうにか酸素を心臓へ送ろうと心拍数が上がり、寝たきりなのに常に心拍数160オーバー
栄養失調・脱水症状でめまいと頭痛、ついでに嘔吐が続き、
血が少ないので肌は真っ白になっていきました。
辛かった~!!
原因は、真性細菌「エンテロバクター・クロアカ」による菌感染による発熱とわかり、
適切な抗生物質が投入されました。
抗生物質を入れて、すぐ回復するわけではなく5日程度かけて発熱はなくなっていきました。
◆◇ まとめ ◇◆
・手術後~48時間の発熱は体の防御反応。悪いものではない。
・手術後3,4日後の発熱は要注意。