「天気の子」感想~皆が満足するラストじゃない!?~【ややネタばれ含む】
新海誠監督の映画「天気の子」観てきましたで。
7月2日に行われた制作報告会見、通常なら完成披露試写会をするタイミングで未だ映画が未完成であることを報告し、皆を驚かせた新海監督だが、完成してよかったね。
興行収入250.3億円、日本映画歴代2位を更新した「君の名は」が公開されてから3年、最新作「天気の子」の期待値は高まるばかり…
で、観た結果、アメリカ映画なら大爆死やな(褒め言葉)
(誉め言葉)つければ良いと思ってる、すんまへん。
◆ ストーリーについて ◆
「もっと叱られる映画を作る」「多くの人々の価値観が対立するような映画を作りたい」と、公開前から若干不穏な宣言をしていた新海監督。
まぁ、まさにその通り。
「君の名は」のような、ストーリーがわかりやすく王道なラストを気に入っていた人からの評価は低そう。
ご都合主義な展開は少なからずあったけど、皆が望む皆が感動する、そんな正解のラストではないかもしれません。
誰かが作ったアタリマエや常識ではない、誰かにとっての「正解」のラストだった。
この雨が異常気象?何言ってんだい!そもそも、異常とは何だ、そういうわけです。
そういうことなんです。わかって
前回の「君の名は」も入れ替わりなど、非現実的要素があったよね。
だけど各所に説明がちりばめられていてアニメ初心者でも比較的簡単に世界観を落とし込むことができた、と思うのです。
でも今回は、序盤で出てきた神様っぽい怪獣や廃ビルの鳥居とか何?今回は全部放り投げって印象でした。
各個人の見解に任せるよって。新海節
全登場人物の掘り下げが中途半端という点でもそう。
夏美さんは就活どうなったの?刑事役の人らは敢えてキャラデザを作って話に介入する必要はあったの?とか、考えちゃう。
けど、すべてのメイン登場人物に役割があると思うな。
そもそも、私たちの日常の登場人物すべてが自分にとってのキーパーソンになってるの?って話なわけです。
小説で詳しく描かれているかもしれません。
まだ見てません。許して
私の感想としてはこんな感じで、映画としては可もなく不可もなく。でも、面白かった。様々な人生の様々な選択によって今があるのかな、みたいな。主人公・帆高の成長譚とラブストーリーを見たな~って感じです。
7/29追記:一周回って名作な気がしてきました。様々な視点から見ると様々な見方ができる映画。つまりキュピズム ピカソ的な。いや違うか。
もちろん主人公に賛同できない点もありますが、うん。映画を見た後に考えさせるテーマがあるってことは名作だよなって思います。
ノーテーマな映画って結構いろいろあるし。
冒頭の陽菜ちゃんが鳥居をくぐる前後で長靴の長さ変わった?気づいた人いる?見間違いか…
あとプリキュアとか某求人広告ソングやら小ネタ散らばってて、観るのは飽きなかったよね、、、ってことはやっぱ面白かったんか。
観れば観るほど面白いスルメ作品なのかも。
----------------------
◆ キャラクターについて ◆
・主役2人は2人の正解を選んだので、感情移入は出来ませんでした。でも、演技はうまかった。陽菜ちゃん、奥さんに欲しい。
・第2の主人公(だと思う)須賀(小栗旬)。作品内で一番成長している…!主人公を応援したいが、俺のようにはなってほしくない、そんな葛藤があった気がします。小栗旬のけだるげオッサンの演技うますぎる。
・刑事(平泉成)。作品を食ってしまいかねない演技力。ぱないの
・「キミノソーツォードーリダヨ」の夏美(本田翼)の演技。徐々に上手くなっていくから、気にならなくなって逆にもったいない 笑 大変良い演技でした
・あと凪くん。なんなん、この少年。え、モブじゃないんか。フン、ちょい生意気そうやな…。
凪くぅ~~~ん💛(手ノヒラクル―----)
ヴッ・・・・・好き///////////(胸を押さえながら)